法物室のご挨拶
法物室の開設にあたり この度、有縁の方々のお蔭で念願の法物室が開設されたことは、まことに感慨深い思いであります。
顧みますと昭和63年11月19日・20日の両日、本堂落成・第三代住職継承慶讃法要を勤修するにあたり、「久遠の歴史今ここに」のテーマで真光寺草創を回顧する法物展を開催し、そして平成18年には真光寺誌を発行しました。
薩摩は三百年余りにわたる長い間、念仏禁制の地でありました。厳しい弾圧の中、いのちを懸けて護り続けてきた屏風型の御仏壇・御講仏・御文章等や、真光寺開基に関わってこられた先人の遺物があります。これらは、厳しい弾圧に屈することなく、長い年月を通して念仏の灯を決して消すことがなかった先人のご苦労の証であり、どのようなことが起きようとも、退転することのない人生が得られるお念仏の教えを間違いなく後世に伝えたい願いから『法物室』を開設することにいたしました。
開設にあたり、護寺発展に寄与された先祖の方々、歴代の住職・坊守、真光寺誌の発行にご尽力してくださった前総代・故井上義光氏、私を裏方で支え続け、法物室開設を心より待ち望み、それを見ることなく往生した坊守・美代にあらためて心から敬意を表したいと思います。
合掌
真光寺第三代住職 押野慶明
法物室のご紹介
慈眼堂1Fにございます法物室は龍音山真光寺にまつわる様々な展示をしております。
「真光寺の歴史」「真光寺の歩み」「真光寺の法物資料」「かくれ念仏 まな板本尊」「真光寺と有島家」と充実した常設展示をしております。
お参りになられた際には是非お立ち寄りください。